市民の森ながの

「かんじき」原型づくりに挑戦 2006年6月17日(土)

伊鍋 和治

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6月17日活動日の午後は一般参加者を含め「かんじき」の原型づくりに挑戦した。

午前中「目覚めの森」の除伐作業をしながら、 「かんじき」づくりに適当と思われる太さのリョウブ、サクラ、コシアブラ等々の材料を選別切り出してもらい、 「ヤッホ・ホーの森」に場所を移し、歩道づくり作業班とともに昼食後休む時間も惜しんで作業に取り掛かった。

小生の試行錯誤の結果の話などはもどかしくて、 話し半ばで各人立ち木を相手に材料の軟化(小生これを「だまし」と表言)―曲げ作業にかかり、 小生の用意した物差しなど見向きもしないで、大小・形態様々なそれぞれ自分だけのオリジナルな原型を1~2足作り上げた。 中には子供の分まで作り上げる「だまし」上手な手際の良い人もいた。

細い材料は簡単に「だまさ」れて容易に曲げられるが強度に問題が残り、 丈夫そうな太い材料は「だまさ」れまいとして抵抗が強く、中には「ポキツ」と快い音をさせてダメージを与え、 新たに最初から「だまし」直しをさせるなど、材料の良し悪しと「だまし」の良し悪しが曲げの難易と形の調整を左右することを実感した。

約1か月もすれば原型が固定し、止めの針金をはずしても原型が崩れることはないが、形を整えようとしても手遅れである。

今回作れなかったメンバーは、次回以降「目覚めの森」の除伐作業を手伝ってくだされば、材料が沢山出ますからその折に挑戦しましょう。

生活に必要な材を里山で調達する、これが里山の里山たる所以である。