市民の森ながの

スパイラルの整備計画

市民の森ながのでは、スパイラルの森を14地区に分けて(ゾーニング)、整備していく予定です。 植生や木の年齢、状態ごとに将来どのような森にしていくか、調査し、理想の森作りを目指して計画したものです。

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整備目標

全体の整備目標として多くの市民に利用してもらえるよう遊歩道の整備を行い、 気軽に入ることができ、また心地良いと感じてもらえる山作りを行う。

  • 市内の小中学校において森林体験や環境学習などのフィールドとして利用できるよう考慮した整備を行っていく。
  • 動物・昆虫などの生態に配慮し、雑木林の一部はあえて藪として残す。
  • 希少植物は植生調査を行い保護していく。
  • 広葉樹の地区は、ある程度の立木、倒木の整理、笹刈りや藪払いなどの整備を行い、散策や山菜採りなどに利用しやすい森をめざす。
  • 針葉樹の人工林地区は、林業の手法に従って健全な林となるよう間伐などを行い、大径木の林をめざし整備する。
  • 植林を行ったものの整備不足や生育条件の悪さから、十分な成長が見込めないスギ林については、穏やかに広葉樹林となるような整備を行う。

また、競技施設と隣接している部分については、競技施設や競技そのものに影響を与えることが無いような整備、また景観に配慮した整備を行います。

植生 整備内容
A カラマツ カラマツの混入った部分の間伐。景観に配慮し道路や調整池のコンクリートが見えないように、奥の下層木は残す。
B 広葉樹 市民が気軽に木陰で憩えるよう、下草・低木は整理し、誰でも入りやすい林となるよう工夫する。
C 広葉樹 市民が気軽にキノコや山菜を楽しみ、散策路として気持ちよく歩けるよう藪払い、笹刈りを行う。あえて過度な整備は行わず、自然観察などもできるよう配慮する。
D スギ 林分調査を行い森林施業計画を立て、間伐を進める。
E 広葉樹 下層木の除、間伐を行いクリ、ホオなどの大木を残す。あわせて林内を歩きやすいよう遊歩道の整備を行う。
F スギ 植林されたスギの成長が芳しくない。林分調査を行い森林施業計画を立てた上で積極的な本数調整を行い、 下層木を育てる。将来的には杉から広葉樹の林に穏やかに変換していくのが望ましい。
G スギ 植林後未整備で下層木や草の生えない暗いスギ林だった。林分調査を行い、間伐を行った。しかし林齢にあった本数になるまで間伐を進める必要がある。 今後も森林施業計画に沿った間伐を進める。小中学生の林業体験のフィールドとしても適している。
H スギ 植林後、下草刈り、除伐を行わなかったため、スギが雑木に負けてしまっている。 成長の見込めないスギは伐採し針広混交林とし、動物昆虫などが生息しやすい環境を残す。
I 広葉樹 層のやぶの整備をし、林床の植生を豊かにする。ホオ、ミズナラなどの大きな木を活かし、広葉樹の森を目指す。
J スギ 林分調査を行い森林施業計画に沿った間伐を進める。
K カラマツ 大径木は伐採し、世代交代を進める。
L スギ 林分調査を行い森林施業計画に沿った間伐を進める。スタートハウスからの景観に配慮し整備を行う。
M 広葉樹 現状は藪に覆われた雑木林であるが、将来大径木となるよう、残す木を選び、他は除伐を行い広葉樹の大木の森を目指す。
N 広葉樹
カラマツ
広葉樹、針葉樹とも大木となっているので散策の森として整備する。だれでも気軽に歩けるよう遊歩道づくりを行い、藪払い、笹刈りを行う。その後継続的に植生調査を行っていく。