市民の森ながの
ひっぱりだこの活躍 2006年8月19日(土)
金井 三平
スレンダーな機械が引っ張りだこです。引っ張る木の頭に帽子をかぶせます。これで引っかかりにくくなります。急な傾斜もなんのその。実にありがたい機械です。集材した木は、虫が入らないよう皮をむいておきます。
市民の参加により、森の保全活動を通じ、遊び・癒し・憩い・学びの理念のもと笹薮下草刈、 遊歩道作り、間伐など森の手入れを毎月一回活動を進めています。
森の保全活動は進めば進むほど奥深く、活動が進めば進むほど迷路に入っていく奥深さを感じます。 会員は其の都度、専門家の智恵を借りたり、県の森林整備の講習会に参加したり、先人の智恵を借りたり、 時には講師を招いての講習会を企画したり、とにかく勉強熱心なメンバーに頭が下がります。
活動を続ける中で、D地区の30数余年たつたスギの間伐を進める間に、 直径30センチからのスギをみてメンバーから間伐した丸太を森にそのまま玉切りしておいては「勿体無い」せっかくここまで育ったのに、 何とか利用出来ないだろうかの声が湧き上がって来ました。
製材機を買って、板には出来ないか、材を欲しいし市民がいたら安
く販売し活動資金を稼げないかな、 会の打ち合わせのための小屋が出来たらいいな、会の物置小屋を創りたいな、などなど夢は膨らむばかり、 色々な夢が想いに変わり具体的な実現に向けて、草払い機・下草刈鎌、のこぎり、チエンソーなどな会の道具も増えてきて、 保管する場所は絶対必要だよねの実現に向けて会員の意見がまとまり、『ログハウスを作ろう』に歩みだすことが決定。でもともあれ急斜面の中30センチ超×4メートルの丸太60本以上を道路までに集材するのが一番大変だよね、ということで今回アジェンダ21の予算を工面していただき購入していただいたのが、「ひっぱりだこ」正に優れものの登場となりました。
8月19日の月例活動日にデビュー、本日の作業現場は『勿体無い』が皆の智恵と工夫の発想を生んだD地区、 先月間伐したスギ材を集材場所に2~3メートル運ぶのに4人がかりで怪我と危険の隣りあわせやっとこ、2本運んでグロッキーもう沢山。
そこで出ました「ひっぱりだこ」 50メートル伸びる手を一杯に伸ばし、丸太の端を咥えると準備完了、 50:1の燃料を餌に働く、働く、急な斜面も何の其の、狭いスギの木の間も何の其の、周りの者は見取れているばかり、ラクチン、十数本の材をあっという間に集めてくれました。まだまだログハウスには遠いけど、ひっぱりだこは、みんなの夢の実現を「ひっぱりだこ」に間違いない頼もしいやつです。