市民の森ながの

冬の針葉樹林 絹川 晴彦

志賀高原にある「四十八池」行ってきました。ここは上信越高原国立公園にある標高1900mの亜高山帯に属します。 四十八池は高層湿原ですが、冬の間は写真1のように一面の雪原です。

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写真1

ここの植生は常緑針葉樹林帯でコメツガやオオシラビソの針葉樹にダケカンバが混在しています。

市民の森にはシラカンバがたくさんありますが、長野県においては標高1500m位を境にそれより高標高地ではダケカンバへ。それ以下はシラカンバと棲み分けています。1500~1600mの間は両方が生えている移行帯になります。

志賀高原のように多雪地域の樹木は柔軟性に富んでおり写真2のように荒川静香のイナバウアーを凌ぐ体形にも耐えています。 又針葉樹も写真3のように雪の重みで枝が大きく下に垂れ下がり、下枝などは先端が雪面についても折れることはほとんどありません。

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写真2

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写真3

チシマザサ、シナノザサのササ類やブナも幼木時は柔軟性に富んでおり、 雪に逆らわず雪の重みを上手くいなしながら冬を乗り越えています。 多雪地帯で生育するのには重要な性質のような気がします。

人生も樹木のように逆らわずうまく受け流し生き抜いていくのが良いのかも!??