市民の森ながの

タイでMTBレースに参加しました 金井 三平

チェンライ(タイ北部) MTB
2月9日から13日(5日間)タイ北部の町で開催された
"8th THAILAND CHIANG-RAI INTERNATIONAL MTB CHALLENGE"
でMTBレースに出走してきました旅日記を報告します。

タイの季節は11月~2月の乾期、3月~5月の暑期、6月~10月のグリーン・シーズン(雨期)ということで今は乾期でどちらかというと涼しい季節ですが、 今年は日本の暖冬とは逆の涼期ということでした、(ここでも異常気象)それでも昼間は30度、 空気がとつても乾燥していて暑さは気になりませんでしたが、 朝晩は13度くらいまで下がり寒さが気になりました。

自転車レースは畑の中の農道や、高地の集落や山道を走り赤土のほこりの中を駆け抜けてのレースを満喫ましたが、レースの話はまたの機会に報告するとし、市民の森のHPということで、レースの途中と1日の観光で回ったタイの森や、 山で見てきたことを記してみたいと思います。

P12
写真1 チェンライの郊外 左端が私

町並みから外れると、田畑の風景が目に飛び込んできますが、 土地は何処までも赤土でやせた土地かな(これは私の主観で事実ではないかも)走る道は前を走る自転車が舞い上げる土埃、 畑から外れた荒地は竹やぶと焼畑にするのか火がくすぶっている、小高い山肌は山頂までバナナが栽培されているところと、何年か前までバナナを育てて収穫できなくなり放置された畑が何処までも、 日本の森のように、多種類の樹木は見当たらず竹林の多さと裸の山肌ばかりが気になりました。

P21
写真2 ゴールデントライアングル付近のメコン川
(手前がタイ 右上川向こうがラオス 左上中州向こうがミャンマー)

一日目のレース終了後メコン川の支流でコック川を時速40Kmくらいのスピードで60分くらい舟下りをしました、 乾期で水が少ないとはいえ40Kmも舟下りをすることの驚きとその間コンクリートの橋が2本というのにもビックリ、 川の水はにごってはいないものの日本の清流とは違い赤土が流れ込んでいる透明度の低い水でした。

12日は自転車レースで知合いになった中村さん(タイ在住9年)にタイ北部の観光案内をしていただき、タイの古都チェーセンやラオス、ミャンマー、タイの国境地帯でアヘンの産地として有名だったゴールデントライアングル、ミャンマーとの国境の町メーサーイ、今だ外部との接触を嫌う山岳民族の住むメファールアンを案内していただいた。チェーセンはメコン川が流れており対岸はラオスとのこと、最近は北朝鮮の脱北者が逃げてくるルートで取締りが厳しくなっているとのことでした、メコン川を使って中国との貿易が盛んで本来ならば中国からの船が沢山入ってきているはずだが、 今年は特に水量が少なく船の往来が出来ないとのことでした。

P31
写真3 メファールアンの山岳民族の住む山並み
(舗装道路は尾根の頂上です)

山岳民族の住む地域は急な斜面にへばりつくように畑が耕され、昔のケシ畑は今お茶の木が植えられているのが目に付くくらいで、 焼畑の煙とで緑の少ない異様な景色でした。観光ルートにしようと道が開かれたが、 周辺に住んでいた住民は道路側からは見えない反対側の山斜面に越した為に集落が幾つも消えてしまったとのことでした。 亜熱帯の豊かな樹木に覆われた山並みを想像していた私には、裾野から山頂まで焼畑で裸の山並みは異様な景色でした。

道路を走っていて気になったのがビニール袋・ペットボトルなのごみがやたらと多いことでした、タイの人達は箸を使わずに手で取る習慣があり、容器は竹の皮や、竹細工を活用していて食事の後はポイステの習慣があって、ビニール袋などの容器を捨てるのは気にならないとのことです、最近はポイ捨てをやめるよう教育をしているようですが、 環境保全活動はタイでも課題になっているようでした。