市民の森ながの

体験学習に泣く ―― 猪も学習か ? ―― 2007/7/25 伊鍋 和治

数年前のことである。 実家の田畑に猪が頻繁に出没し、畑を掘り返したり田の土手や畦を掘り返されたりして稲作が出来なかった年がある。 周りの農家では役場や農協の指導もあって、早期に防御の電線を張る等対策をしたため、対策の遅れた実家の田畑が集中的に狙われたらしい。

 被害の大きさに驚いて遅まきながらウン万円を投じて防御の電線を張りめぐらした。 当方は出向管理だから常時通電する分けに行かず、格好をつけただけであったが効果は抜群で、それ以来3年ばかりは全く入った形跡がなかった。

ところが、昨年は防御電線に切れ間が出来ているわけでもないのに入いられるようになった。 周りの農家でも通電している田には入らないが、格好だけの田には入られたようである。

当初、猪は通電線に触れたのを懲りて、格好だけの電線にも近寄らなかったものと思われるが、3年ばかりの体験学習 (?) を積んで、通電線とそうでない電線の見分け方 (触れ分け方 ?) を習得したものと思われる。

亥年だからと言って猪の学習を褒めてやる気など毛頭ない。 管理人不在を良いことに、今年も好き勝手に荒らしまわっている。 次の対策に行き詰まり猪害に泣かされている。